三価クロム処理
三価とは
六価クロムとは
六価クロムとは、長年にわたり、メッキ後の表面処理の主流であった六価クロムクロメート皮膜処理 で使用されてきた溶液の主成分のことです。 発ガン性等の多くの問題点が明らかになっています。世界的に使用を規制する動きが出ています。その対象 とされるものは、光沢クロメート(ユニクロ)、有色クロメート、黒色クロメート、緑色クロメート等です。
具体的に六価クロムによる影響って?
「廃棄物となったクロメート皮膜処理された金属製品から、雨水等で溶出する六価クロムが土壌や地下水を汚染 し、人体にも影響を与える」との報告がされています。 現在の標準的な車では耐食性向上のために亜鉛メッキ後に六価クロムクロメート処理をした部品を多く使って います。地下水の汚染は魚、植物、野菜、そして最終的に人体に悪影響を及ぼすのです。
機能的な違いって?
六価クロムクロメートの場合は皮膜が物理的に損傷を受けても、自然と修復される機能(自己修復機能)が 備わっています。三価クロム処理はその機能がなく、傷部から錆が発生する可能性がありました。しかし 三価クロムは他の金属との密着性が良い利点と溶液メーカーの研究開発により機能を高める工夫がされています。
材質、メッキと特徴
メッキ種類 | 経済性 | 耐食性 | 汎用性 | 環境対応 |
---|---|---|---|---|
三価ホワイト | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
ニッケルメッキ | ◎ | × | ◎ | ◎ |
SUS304,XM7 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
三価ブラック | △ | ○ | × | ◎ |
BK SUS304,XM7 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
クロムフリーって?
六価クロムの排除の動きによる環境対策と企業間の差別化の戦略を考えると、将来的にはクロムを一切含まない 処理(クロムフリー)がもしかしたら主流になる時代が来るかもしれません。しかし、その効果、経済性、技術面 、供給能力の点から当分は、三価クロム処理が時代の中核をなして行きそうです。
勘違いしないで!
クロムメッキは問題ありません。イオンの六価クロムと金属クロムを区別できていないことから、クロムメッキ をも排除しなければという誤解がされています。金属クロムは規制されていません。
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電気亜鉛メッキ処理後の皮膜処理の際に使用される溶液の主成分である三価クロム の略称です。 従来の六価クロムに替わって、無害ということが大きな特長です。 環境を考えるこの時代に求められるものが三価クロムです。